PERSPECTIVE

2024年05月17日

中国企业透视~上海猊纳信息技术有限公司

作者:新消费研究组 连漾

中国健身行业是从00年左右开始起步,从野蛮增长期到17年的洗牌期,再到如今Keep、超级猩猩这样的新业态、新玩家进入市场带来的二次成长期。健身市场已然是一个更细分,更“卷”核心价值、服务以及性价比的市场。市场内的玩家需要更深的思考“谁是核心客户群”,“针对客群需要提供怎样的服务和价值”,“如何和竞品差异化:是跑得更快,还是服务内容上的差异化”。

现今健身市场的细分化不仅仅是向高端市场延伸,也有向基础/刚需服务市场的细化,满足一些初学者,支付能力较弱的客群的基础健身要求。

今天为大家介绍的正是在基础健身房市场中发展迅猛的初创企业——发条鸭无人健身房(公司名:上海猊纳信息技术有限公司)。

 

<主打24小时无人健身房的初创企业-发条鸭>

上海猊纳信息技术有限公司,2020年成立于上海,旗下“发条鸭无人健身房”正式开展业务约在2022年,主打24小时无人健身,一般店面设置在人口密集的居民区,针对有健身刚需,但支付能力不强的年轻群体。

笔者实地探店,门店招牌上清晰地注明了发条鸭三大特点“无人”“不办卡”“24小时”(如图1)。

1.无人:店里既没有私教老师,也无常驻的管理人员。降低了人员费用,房租成为其最大的成本支出。

2. 不办卡:打破了传统传统健身房的“办年卡”“预充费用”的付费方式,以单次付费、周卡、月卡的形式,避免了消费者的大额预付,降低了尝试的门槛(如图2)。

3. 24小时:全天开放,给加班或者不喜健身房拥挤的消费者错峰健身的机会

发条鸭主打的199元包月套餐,只相当于上海中高端健身房单次课程的价格,其低廉的价格吸引了不少重视性价比的消费者。同样因为低价,发条鸭的内部设施很简约,器材多为国产品牌,不提供淋浴等附加服务,有些店里甚至连洗手间都没有。
笔者认为,发条鸭成功主要靠的是“智能化管理”“简约陈设和消费者的自给自足”。

 

<智能化管理>

在满足消费者的需求下,发条鸭有条不紊的无人化管理,与互联网思维的业务设计息息相关,当然也因为中国消费者已经养成了使用“二维码”“小程序”的生活习惯。

如下图3,在发条鸭微信小程序的主页面上,消费者可以完成从购买,远程确认健身房内的在店人数、健身房的温度湿度,二维码打开健身房门禁,以及确认每周自己的运动次数和消耗热量等一系列内容。

实地探店如下图4,店内器械上有二维码,扫码后有短视频教授器械的使用方法,让无人管理成为可能。如图5,进出门禁皆是扫码,快速便捷。

<简约陈设和by yourself>

发条鸭店内的陈设本着满足消费者的基本需求,以低廉价格、高性价比的服务打动消费者。很多时候需要消费者“自给自足”。

实地探店如图6所示,店内陈设对消费者的刚需考虑的很周全,但提供的设施很简约。

如图7所示,发条鸭无人健身房内的器材多为固定类,推测主要原因是无人管理,固定类的器械避免器械被人偷盗的风险,瑜伽垫也是被固定的。

从上述发条鸭无人健身房的发展,我们可以说不是只有占领高端市场才能获得成功,只要对目标客户,核心价值,服务内容定位准确,低端、基础、刚需的细分市场同样有机会,期待未来发条鸭无人健身房的市场表现。

 

参考网站及资料:
●发条鸭无人健身房微信小程序 ●烯牛数据网 ●知乎,“发条鸭,更自由地健身“ ●知乎,“蟹老板的健身场馆探访记录05——24小时无人值守类健身房的天花板,‘发条鸭’” ●德勤,“2019-2020中国健身房市场发展白皮书”等

 



【日本語】

中国のフィットネス市場は2000年ごろから立ち上がり2017年までに急拡大した。その後、淘汰・再編期を経て、オンラインフィットネスアプリの「Keep」や都度払い方式の「SUPERMONKEY(中国語表記:超級猩猩)」のような新規プレイヤーの市場参入によってもたらされた第二の成長期を迎えている。現在フィットネス市場は、より細分化され、より費用対効果の求められる市場となっている。各プレイヤーは、「コアとなる顧客層は誰か」、「その顧客層に対して、どのようなサービスや価値を提供する必要があるか」、「競合他社との差別化をどのように図るか:展開スピードや新しさなのか、サービス内容の差別化なのか」についてより深く考える必要がある。

昨今のフィットネス市場では、高所得者やトレーニング愛好家向けのハイエンドサービスだけでなく、低所得者やトレーニング初心者のための最もベーシックな機能だけを備たフィットネスサービスも出てきている。

本日のコラムでは、手頃なサービス提供において急成長している新興企業「上海猊納信息技術有限公司」の無人ジム『発条鴨(fā tiáo yā)無人健身房』について紹介する。

 

Ⅰ. 24時間営業の無人ジム『発条鴨』

上海猊納信息技術有限公司は2020年に上海で設立され、2022年に無人ジム『発条鴨(fā tiáo yā)無人健身房』を開始した。24時間営業の無人ジムというのが最大のコンセプトで、人口密度の高い住宅街に店舗を構えている。運動ニーズはあるが高度な器具を要求しない、且つ金銭面に余裕がない若者をメインターゲットにしている。その成長は勢いに乗っており、2年足らずで上海に39店舗を構えるに至っている。

実際に店舗を訪ねてみると、入り口の看板には発条鴨の3大特徴「無人」「年間契約不要」「24時間営業」と書いてある(図1)。

① 無人:店内にはトレーナーだけでなく管理のスタッフも配置しない。人件費が削減され、経費はとしては家賃が最大のものとなっている。

② 年会費不要:従来では多くのジムが必要としていた「年間契約」「前払い金」を廃止し、都度払い・週契約・月契約を選択可能にした。ユーザーは年会費一括払いの負担がなくなり、ジム契約のハードルが下がった(図2)。

③ 24時間営業:終日営業することで、混雑を嫌うユーザーや日中仕事で忙しいにとって、時間帯をずらしてトレーニングをしやすくなった。

発条鴨は月額199元で使い放題である。上海にある中~高価格帯ジムの1回分のセッション料金が丁度同程度の金額だ。セッション1回分と同等の金額で1か月通い放題というコストパフォーマンスが多くの消費者を惹きつけている。筆者自身、発条鴨の店舗を見学したが低価格を実現させるための企業努力が垣間見える。全体的に内部設備は最低限のつくりになっており、トレーニング器具はほとんどが中国製、シャワースペースは無く、店舗によってはトイレも設置していない。

発条鴨は、特に「スマート管理・スマホ活用」、上述の「シンプルな設備」、「ユーザー任せの運営」の3点により成功を収めたと言える。

 

Ⅱ. スマート管理・スマホ活用

発条鴨の無人管理を実現するために、スマート管理とスマホアプリの活用を積極的に取り入れている。中国の消費者にはおなじみの「QRコード」や「ミニアプリ」が活用される。

図3のように、WeChatの発条鴨ミニアプリ上で、利用分の支払い、ジム内の人数・温度・湿度の確認、ジムの入退室QRコード表示、自身のトレーニング回数と消費カロリーの確認まで、すべてが完結する。

実際に店舗に行ってみると、器具にはそれぞれQRコードが貼ってあり、読み取ると器具の使い方紹介動画を見ることができ、スタッフがいなくてもユーザー自身で器具を使うことができる(図4参照)。また、QRコードをスキャンすることで入退室ができる(図5参照)。

 

Ⅲ. シンプルな設備、ユーザー任せの運営

発条鴨のトレーニング器具は、ユーザーの最低限のニーズを満たすように必要な備品を一通り揃えられている(図6参照)。

また、盗難防止のため、ヨガマットなど備品のほとんどが固定式である。管理スタッフが常駐せずともジム運営を成り立たせる工夫が凝らしてある(図7参照)。

彼らのやり方や勢いを見ていると、中国においてもハイエンド市場を掌握することだけが成功ではなく、ターゲット顧客、コアバリュー、サービス内容のポジショニングが正確であれば、ローエンド市場においてもまだまだ可能性があると言えるだろう。今後も発条鴨の動向を楽しみにしたい。

 

(日本語編集翻訳 小檜山)

发表于2024年5月23日 MUFG バンク(中国)経済週報第643期CDIコラム

 

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