PERSPECTIVE

2023年08月25日

中国企业透视~Sleepace享睡

作者:新消费品牌研究组

根据中国睡眠研究会的数据显示,2021年超过3亿人存在睡眠障碍,成年人失眠率达到38.2%。这一庞大的抱有睡眠困扰的人群基础,催生了巨大的“睡眠经济”市场。艾媒咨询数据显示,2020年国内睡眠经济市场规模就已突破3700亿元,预计到2030年,相关市场规模有望突破万亿元。

政策方面,根据国家卫生健康委员会发布的《健康中国(2019-2030年)》,将失眠现患率和成人每日平均睡眠时间(小时)纳入健康中国行动指标,推行睡眠健康已成为健康中国行动的重要内容。

庞大的市场需求以及政策推动下,根据天眼查的数据显示,目前国内有超过2500家企业旗下有与睡眠相关的产品,呼应了普通消费者对睡眠焦虑的情绪。但就目前市场上的产品以及服务而言,是否能真的帮助人们入睡或者睡得更好,让用户愿意为其提供的价值而付费,找到一个适合的盈利模式,当前仍处于发展和探索阶段。

2011年成立的深圳市迈迪加科技发展有限公司旗下智能睡眠品牌“Sleepace享睡”(以下简称“享睡”),是一家国内早期进入智能睡眠硬件赛道的公司,已发展成国内领先的智能睡眠解决方案供应商、智能床品解决方案供应商和夜间物联网控制核心技术提供商。

公司从初创期面向C端的智能硬件单品,到目前在养老服务领域深耕的解决方案供应商,其探索历程或许对基于智能硬件和数字平台的解决方案服务模式的业务带来一些启示。

 

Ⅰ.抓住C端睡眠改善需求,从智能单品到场景化布局

深圳市迈迪加科技发展有限公司由3位北京大学博士于2011年创立,是早期开始关注非穿戴睡眠监测市场的开拓者。2012年以儿童这一细分市场为入口推出国内首款新生儿睡眠安全监测仪。

在2014年左右随着国内智能手环市场的快速兴起,运动记录延伸到睡眠监测等生理机能的监测,同时睡眠问题也是大部分用户所困扰和重视的问题,消费者对睡眠监测类智能硬件的好奇心以及尝试意愿都比较高。

参考2014年前后有关享睡产品系列的报道,大多聚焦在于新生儿睡眠安全监测仪、中老年人睡眠健康监测仪、智能睡眠追踪器、助眠产品Nox智能助眠灯、智能枕头、智能床垫等产品。尤其在2017年,首次推出睡眠监测领域首款价格在100元以内的非接触、非穿戴的智能硬件-享睡纽扣(参考图1)。除了硬件产品的监测功能外,还提供了详尽的睡眠分析,睡眠质量报告,并与春雨医生合作提供一对一睡眠健康咨询服务,试图打造一个让消费者不仅能了解自己睡眠,更能通过监测设备进一步提供改善服务。产品以C端渠道为主,首发前就收到约50万件的预定量。

图1:享睡纽扣  来源:Sleepace 享睡企业官网

但单纯作为智能硬件单品,对C端消费者来说提供价值仅限于“监测功能”,而对于改善方案,受限于睡眠问题本身不仅仅是生理机能、或睡眠环境导致的问题,有很大一部分源于精神压力,C端消费者为其付费的愿望逐渐减弱。

自2018年前后,从公司对外发布的产品策略来看,很明显转向B端市场。基于“睡眠+”策略,与罗莱、梦洁等床上用品企业,以及华为Hilink智能家居AI生态链平台、LG U+、华住酒店集团等国内外大平台公司合作,向这些企业提供智能止鼾床、智能枕头、智能监测带、智能床垫、助眠灯的模块的方式融入场景化解决方案的一部分,或向这些企业提供定制化智能床垫等硬件产品(图2、图3)。

图2:智能卧室解决方案 Dreamlife解决方案  来源:Sleepace 享睡企业官网

 

Ⅱ.让谁付费,为何而付费:从家庭场景到机构养老

有关享睡的单品、卧室解决方案的销量情况相关内容并未有公开信息。从有关公司对外发布信息,或是外界媒体报道内容来看,在2018年以前,享睡智能单品、卧室解决方案更多聚焦在于用户的家庭场景。

而在2018年之后,从有关公司上市产品的策略上的公开信息来看,明显的倾向于养老板块。在2022年和Ageclub(养老领域垂直媒体)的访谈中,创始人黄锦峰也提到公司“最重要的养老板块”。

虽然公司未明确表示过从家庭场景聚焦到养老领域,以及细分领域重要度发生转变的具体原因。也许从睡眠监测类产品和服务本身的价值,以及一般家庭场景和养老领域场景的需求2个维度来看,至少在现阶段,养老领域是对睡眠检测类产品和服务的刚需最强的细分领域,也是能够最大化发挥监测类产品的价值。

在上述和Agleclub的访谈中,创始人对目前睡眠监测类产品功能在“监测”、“改善”功能的侧重点回答到:“因为睡眠问题是一个非常复杂的问题,从目前的研究结果来说,我们尝试过,包括业内很多公司也尝试过,通过改善环境卫生来改善睡眠,还要通过心理调节来改善睡眠。但是因为影响睡眠的因素太多了,这些方式不一定对于每个人都是有效的,所以很多时候,这些方式还不够直接高效。在睡眠改善方面,我们在持续地努力深挖。但是,因为我们毕竟是经营企业,需要持续获取收入来延续企业发展,所以更大的一个重点还是聚焦在睡眠的安全监测,面向老年群体夜间和安全监测去做更多的市场开拓“。

即以目前产品方案所能实现的价值更多在于“监测”服务,相比一般用户的家庭场景,养老机构因其对入住老人的安全监护的刚性需求更为突出,尤其在夜间监护场景,可以通过监护辅助来减轻机构护理人员的看护压力。而针对于养老机构实际场景需求,享睡推出医疗级睡眠监测方案(参考图4),在产品准确度、稳定性和实时性方面做到更专业的水平。将此监测设备放在床板上面,铺上床垫之后,面对不同的应用场景,面对不同的环境、人群、床垫厚薄、床垫软硬度、睡姿等,人躺上去就可以准确得监测到生命体征数据,包括心率、呼吸、是否在卧床状态、卧床时间等数据,并实时反馈数据。

图4:享睡睡眠监测器  数据来源:Sleepace 享睡服务号

目前这一套睡眠监测器,不仅推向国内保险公司旗下高端型养老机构,也有政府运营机构,以及部分举家养老场景中。除此之外,2020年列入国家三部委智慧养老推广目录中入选的产品,2021年列为国家三部委的智慧养老示范企业。

 

Ⅲ. 从产品服务到基于大数据的服务探索

对于享睡未来的发展,根据创始人希望从现阶段睡眠产品的“监测”带来的价值,拓展到提供“改善方案”的服务的价值,并从专业养老市场推向更广的C端市场。

而在养老领域中智能硬件的盈利模式,也许从国内康养机构的规划中有新的探索方向。创始人黄锦锋介绍到,“国内服务较好的康养机构,除了希望产品能帮助其监测长者安全外,更希望床垫是利润中心而不是成本中心。机构希望通过监测数据分析后给机构长者提供有偿服务的选择,比如慢病管理服务、健康管理服务等,而这种模式甚至可以和设备供应方进行一定利润的分成”。

健康管理,前提是需要一个多维度信息输入,尽可能涵盖用户更多的生活习惯数据,以及本身的疾病等健康信息,且这些信息输入是否准确和全面。

养老场景也许是一个可以最先突破的场景,信息输入更多维度更准确,且有专业医护人士根据数据结果提供健康管理。在日本大型养老服务品牌Sompocare在2022年对外推出的egaku“数字管理平台,基于公司数十年以来多达300多家机构运营中,积累了用户的生活起居(以护理员工的作业完成度记录)、饮食、疾病、锻炼等信息,在这些信息化平台基础上,辅助机构里专业的医师、护理员工能够提早发现居住老人的健康预警,以提供更优质的个性化服务。

而在消费场景,输入信息场景更为碎片化,以及建议专业度方面,存在数据有效性能否作为规范数据被认可,从这一角度消费场景的监测-管理价值体现还需要时间。

 

参考资料:

享睡Sleepace企业官网、Sleepace享睡服务号

ITH康养家:独家专访| Sleepace享睡 黄锦锋:智慧养老睡眠监测行业破局“新力量”

AgeClub:累计获得京东等超1亿元融资,「Sleepace享睡」如何提高中老年睡眠健康及监护安全?

 



【日本語】

現在、中国では睡眠に悩みを抱える人が増えている。中国睡眠研究会のデータによると、2021年には3億人以上が睡眠障害を抱えており、成人の38.2%は不眠症状を感じているという。iiMedia Researchによると、国内の睡眠関連ビジネス市場規模は2020年時点で既に3700億元を超え、2030年までに関連する市場規模は1兆元以上となる予想だ。

政策面においては、中国国家衛生健康委員会が発表した「健康中国(2019-2030年)」で、不眠症の有病率と成人の平均睡眠時間が「健康中国行動」の指標として組み込まれており、健康的な睡眠の推進が「健康中国行動」の重要目標となっている。また、市場需要と政策の推進を背景に、現在中国国内には睡眠に関連する商品・サービスを提供する企業の数は2500社以上に増えている(天眼查:中国企業情報データのプラットフォームにてカウント)。一方で、これらの商品やサービスが本当の意味で人々の睡眠問題を解決できているのかどうか、金額に見合う価値があるのか、収益モデルはユーザーとサービサー双方にとって適切か、など多くの課題があり、発展途上の段階にある。

2011年設立の深圳市邁迪加科技発展有限公司(以下、邁迪加科技)の「Sleepace享睡(以下、Sleepace)」は、睡眠ビジネス市場に早い段階から参入しており、中国トップのスリープテック・スマートベッドブランドである。創業初期は、一般消費者向けにハードウェアを中心に販売していたが、現在では老人向けや介護関連領域においてのソリューション販売に重きを置いている。

本日のコラムでは、邁迪加科技のSleepaceのサービス展開の変遷について解説する。

 

Ⅰ.人々の睡眠の悩みをいち早くキャッチし、デバイス単品からスマート寝室ソリューションへ

邁迪加科技は、2011年に北京大学院で博士号を取得した3名が創業した会社で、非装着タイプの睡眠モニタリング市場に早くから注目し始めた先駆者である。2012年には、新生児向け市場に焦点を当て、中国初の新生児睡眠安全モニタリングデバイスを発売した。

2014年頃には、中国国内でスマートウォッチが急速に普及し、運動や睡眠などの身体状況のモニタリングも広く利用されるようになった。それと同時に、多くの睡眠に悩むユーザーが睡眠モニタリング専用のスマートデバイスに対して興味を抱き始めていた。

2014年前後のSleepaceのプロダクトラインナップとしては、新生児・高齢社向けの睡眠モニタリングデバイスや、スマートスリープライト、スマート枕、スマートマットレスが多く見受けられる。2017年には、睡眠モニタリング分野初の非接触・非装着型スマートデバイスを100元以下という低価格で実現した(図1参照)。デバイス自体を用いたモニタリング機能以外にも、詳細な睡眠分析、睡眠品質レポートを提供しており、またオンライン医療サービスの「春雨医生(Chunyu Doctor)」と提携して1対1の睡眠健康相談サービスも利用可能だ。これにより、モニタリングデバイスで消費者に自身の睡眠状況を理解してもらうだけでなく、改善サービスの利用につなげられるようにした。一般消費者向けに販売されたこの商品は、販売開始前に約50万個の予約を受け付けた。

しかし、デバイスの機能として消費者に提供できる価値はモニタリングにとどまっており、改善提案や相談サービスをもってしても睡眠悩みがすぐに解決されることは少ない。多くの場合、睡眠障害の主な原因は精神的なストレスによるものだからである。そのため、一時は睡眠モニタリングデバイスに関心を持っていた消費者も自分の悩みが解決できない可能性が高いと気づき、購買意欲を低下させていった。

上記のような消費者側の変化も相まって、彼らは2018年頃からビジネス領域を拡大している。「睡眠+」戦略のもと、寝具用品ブランドの罗莱(LUOLAI)や梦洁(MENDALE)、及びHuaweiのスマートホーム用プラットフォーム「Hilink」、韓国のスマートホームサービス「LG U+」、Huazhu Hotels Groupなど、国内外の多くの大手プラットフォームに対して、睡眠に関するスマートデバイスやカスタマイズされたデバイスを連携して、スマート寝室を提供している(図2参照)。これにより、例えばモニタリングツールとスマートスリープライトを連動させて、より質の高い睡眠をサポートすることができるようになった。

 

Ⅱ.誰が、何のために支払うのか:一般家庭向けから高齢者施設向けへ

Sleepaceのプロダクト別販売状況に関する詳細情報は公開されていないが、外部メディアの報道内容によると、2018年頃まではSleepaceの製品単体や一般家庭向けのスマート寝室が事業の中心だった。その後2018年以降は、高齢者向けサービスに注力している。高齢者産業分野インキュベーションサービスAgeclubの2022年のインタビューにおいて、創業者の黄錦峰(huáng jǐn fēng )は「高齢者向け領域は重要度が高い」と表現している。

会社として、高齢者向け領域参入の理由や完全にこの領域にシフトするということは明言していない。高齢者や高齢者介護領域は、これまでターゲットとしてきた消費者層に比べて、純粋な睡眠モニタリングへの需要が高いと判断したと考えられる。

Ageclubのインタビューで黄錦峰は、睡眠モニタリングの活用方法についてついて以下のように述べている。

「睡眠の問題は複雑である。様々な研究でも言われており、また我々や他の多くの企業も試しているように、生活や睡眠環境を改善するだけでなく、心理的なストレスの改善が重要だ。しかし、睡眠に影響を与える要因は多岐にわたる上に人それぞれで異なるため、特定の改善アプローチが全ての場合において効果的とは限らない。睡眠改善という点では引き続き探求していく予定ではあるが、私たちは企業運営のため、企業の成長を継続するために収入を得る必要がある。したがって、今後私たちは睡眠モニタリングの分野の中でも、高齢者向けの夜間の睡眠状況や安全面のモニタリングに注力すべきと考える。」

高齢者施設では、入居する高齢者の安全監視の必要性が高く、特に夜間監視においてモニタリングデバイスによって補助することで施設の看護・介護スタッフの負担を大幅に軽減することができる。Sleepaceは、実際の高齢者施設のニーズに対応するために、医療用睡眠モニタリングソリューション(図3参照)を提供しており、モニタリング精度、安定性、リアルタイム性において医療用としても活用できるレベルだ。使用方法としては、Sleepaceモニタリングデバイスをベッドフレームの上に設置し、その上にマットレスを敷くことで、どのような環境・マットレスの厚さ・睡眠姿勢であっても、正確な計測が可能だ。心拍数、呼吸、身体を横たえているか、横たえた時間などのデータをリアルタイムにフィードバックする。

現在では、保険会社傘下の高級高齢者施設だけでなく、政府運営の施設や一部一般家庭での介護用にも使われている。さらに、2020年には国の高齢者向けのスマートテクノロジー活用推進プロジェクトのカタログ内に取り上げられ、2021年には同プロジェクトのデモンストレーション企業として選定された。

 

Ⅲ.スマートデバイスからビッグデータ活用サービスへ

Sleepaceは、現在の「モニタリング」の価値を基盤としつつ、まずは高齢者向けサービスにおいて「改善プラン」の提供方法を探求し、精度を上げていこうとしている。また、その経験をもとにより広範囲の一般消費者向けサービスまで広く事業展開することを目標とする。

創業者の黄錦峰は、「高品質なサービスを提供する国内の高齢者施設は、Sleepaceが安全に関わるモニタリングに貢献するだけでなく、入居高齢者のモニタリングデータを分析し、彼らに対して追加有料サービスを提供することを望んでいる。例えば、慢性病管理サービスや健康管理サービスなどが考えられる。このようなモデルが実現されれば、施設だけでなくデバイス供給側である我々にも利益配分が期待される」と語っている。

健康管理の前提として、多次元健康情報が必要だ。ユーザーの生活習慣データや健康情報、既往歴などのデータを可能な限り包括的に収集することと、情報の正確さ・完全さが求められる。高齢者施設では、多くの場所を行き来する若い消費者に比べて、多次元健康情報が多角的で完成度高く入力されやすい。この多次元健康情報をもとに、専門医療スタッフが改善プランの提案・実行をしていく。

現に日本では、2022年にSOMPOケアが「egaku」という介護×デジタル管理プラットフォーム事業を開始した。同社では、30年以上にわたり300以上の施設を運営し、入居者の生活、食事、疾患、運動などの情報を蓄積してきた。蓄積されたビッグデータをもとに専門医師や看護スタッフが早期に入居高齢者の健康異常を発見し、より質の高い個別化されたサービスや根本原因にアプローチする医療を提供できるようになっている。

一方で、一般消費者向けでは、健康情報を多次元的且つ完全度高く入力し続けることが難しく、専門的なアドバイスするにあたってデータが不十分であることが多い。モニタリングに強みをもつスリープテック企業Sleepaceがどのようにこの課題を突破し、改善プランまで含めた価値提供をするか、今後も注目していきたい。

(筆者:CDI 新コンシューマーブランドチーム/ 日本語編集翻訳 小檜山)

 

发表于2023年8月25日三菱日联银行中国微信公众号CDI专栏

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