面对中国国内日益严峻的老龄化形势,以及由此衍生的大规模养老市场,这家公司凭借完善的服务流程、数字化运营,不断扩大经营的业务范围和地理范围,成为了养老行业、特别是居家养老赛道为数不多能够盈利并获得C+轮融资的企业,这就是今天我们要介绍的福寿康智慧医疗养老服务(上海)有限公司(以下简称“福寿康”)。
据相关统计,2020年中国60岁以上老人已有2.5亿人,失能老人约有5千万人,伴随着高龄少子化的加剧, 预计到2030年,60岁以上老人将达到3.6亿人,占总人口的26%,失能老人增加至约8千万人。
面对加速的老龄化,在2013年,国务院印发了《关于加快发展养老服务业的若干建议》,对养老服务业的构成,规划了“9073”的比例:即90%的老年人口在家庭内养老(居家养老),7%得到社区养老服务支持(社区养老),3%在机构养老(机构养老)。
尽管在机构养老赛道,银行/保险、地产、医药/体检等行业的重资产巨头已经入局,出现了诸如CCRC养老社区、护理院、养老院等多种业态设施及其运营方,并初步探索出了行业盈利的模式。但在占比90%的居家养老赛道,尽管市场规模巨大,但服务性质类似家政行业,服务的提供方整体仍然呈现碎片化的特征,由于服务所需的人力不足、人工成本大、费用高、需求琐碎等原因,具体的经营模式仍在摸索中。
在2016年,人力资源社会保障部出台了关于长期护理保险制度试点的意见,上海等十几个地区开始试点长护险。以上海为例,60周岁及以上、经评估失能程度达到评估等级二至六级以及符合其他条件的老年人,可在居家上门和社区日间照护方面分别享受90%和85%的长护险统筹支付,该政策大大减轻了老年人家庭在购买养老护理服务方面的经济负担,也为相关企业的发展起到了促进作用。
经过多年的发展,根据公司官网统计,截止2022年底,福寿康覆盖了全国50多座城市,拥有全国400余家分支机构,其中260家为负责居家养老服务的养老护理站,另有70家日间照料中心及长者照护之家。目前,福寿康员工已超过1万人,年客户服务量超过1500万人次(参考图1和图2)。
福寿康设立于2011年的上海。创始人张军是一位80后,曾经在日本九州大学商学院留过学。毕业后,他当时想要找一家养老机构为父亲养老,并开始着手调研父母的养老问题。调研后,他发现同龄人大多没时间照顾父母,且愿意购买第三方的专业照护服务,但相比于日本,当时长三角地区的养老服务,特别是居家养老服务还不够完善。在发觉市场潜力之后,张军也感受到了日本介护理念、服务的先进,于是开始从日本的介护服务公司学习经验,并合作培训人员。在2015年成立了第一家护理站——普陀区康普护理站(参考图1)。
自2017年获得种子轮融资以来,至今福寿康共获得8轮融资。其中,福寿康在去年7月和12月,分别获得腾讯投资和国寿投资的C轮和C+轮融资,在行业中处于领先水平。伴随着3年多事业开拓,福寿康也从2017年的上海市场扩展到全国23个省级行政区。
之所以福寿康能够以较快的速度发展,首先在于实现了流程的标准化。包括护理人员上门服务时的“标准化话术+录音笔”等SOP标准化流程,再到后台运营、质量监管、人才培训,都一套标准化流程规范。这些举措都提高了服务质量,并能在全国各地快速培养专业人才。福寿康每到一省扩展据点,首先布局该省核心城市,待成熟之后,再进军其他城市。
福寿康技术团队约有80人,也在业务中积极探索数字化的渗透。老人及其家人可使用“照护365”APP、小程序或支付宝、微信、大众点评、平安健康等网络端口,类似打车或外卖的方法,下单订购相关服务,并检测身体数据、购买相关产品等(参考图3)。
福寿康可提供的服务品类高达40多种,常见的包括长护险服务、护士上门、居家照护、陪诊陪护、院后康复、上门助浴、代配药、日间托付、社区长者照护、社区诊所、养老院等。
福寿康基于10余万名老人居家生活健康数据,研发了相关监测反馈的设备产品。例如,智能智慧家床模块(参考图4)支持家属通过APP实时监测呼吸心率、睡眠质量、服药次数、离床次数等数据。如遇紧急情况,后台可以第一时间处理应急呼救并联系家属。而且实现了老人、护理人员、医护人员、家属多方面的信息对接互联互通。福寿康通过标准化服务、高度的信息互通提高了服务质量和稳定性,增强了消费者的信赖感,复购率得以提高。
而在收益性方面,截至2021年福寿康已实现盈利4年,总营业额逾6亿元,净利润率为7%。受到去年疫情封控的影响,相关服务无法正常进行,可能会对福寿康的营收和盈利情况造成影响。
相比于传统的养老院、养老社区等重资产业态,福寿康的主营业务居家养老,主要为较轻资产的业态。除了中后台管理费用以及设备费用以外,主要的成本费用是护理人员人工费用和护理站维持费用。
在服务收入方面,在非全天候陪护的情况下,单次服务每次一到三小时,如果每位护理人员接一小时的服务为主,每天基本上需承接7-8单服务订单,福寿康可以每天从护理人员服务的消费者们收到1,000元以上;如果是全天候陪护,福寿康每月可以收到10,000元以上。在人工成本方面,根据深圳市人力资源和社会保障局发布的2020年人力资源市场工资指导价位,与居家养老相关的社工、养老护理员等职位参考工资大约为5,000~6,000/月,福寿康护理人员的待遇平均已达8,000元/月以上,资历深的护理人员收入更可观。
护理站类似于生鲜行业的前置仓或家电的修理网点,虽然无需在装修设备方面过多投入,但需要负担场地的房租、水电费、物料以及后台办公室的管理费用。
今年1月,民政部公布了《居家养老上门服务基本规范(征求意见稿)》,对居家养老上门服务的总体要求、服务内容、服务流程、服务评价与改进等进行了要求,并面向社会公开征求意见。居家养老上门服务更加规范化,同时也对相关企业的服务质量提出了更高的要求。
福寿康没有满足于现状,在不断完善既有业务模式的同时,也在结合医疗、生活等场景探索新的业务模式,同时与第三方企业一道,研发可以应用于服务现场的软硬件设备;和金融保险业者,探索新的商业护理保险模式。
伴随着老龄化的加剧、更多原本中青年的人口成为高龄人群,以及随之带来养老市场的发展,既有的“9073”养老格局也绝非一成不变,存在改变的可能性。面对政策的完善和竞争赛道的变化,福寿康是否能发现并抓住新的增长点,进一步发展壮大,值得我们的观察和期待。
参考资料:
福寿康官网
中国养老产业发展白皮书
第7次全国人口普查结果
上海市人民政府办公厅:关于印发《上海市长期护理保险试点办法》的通知
中华人民共和国民政部
深圳市人力资源和社会保障局
微信公众号:积极应对,化危为机!福寿康未雨绸缪开拓市场化服务促发展
新浪科技:融资「福寿康」完成数亿元C轮融资,致力于长者服务
36氪:腾讯杀入,刚投了一家「养老院」
昱言养老:对话福寿康联合创始人·赵一洪|3年30城,福寿康成功背后的核心驱动力
网易:10亿居家养老领域如何发展?跑通连锁化、数字化之路
新浪:连线创始人福寿康副总赵一洪:十年摸索出居家养老服务标准,规模化带出经济效益
搜狐:福寿康“互联网+医养康护”服务,让长者生活更美好
腾讯网:“福寿康”创始人:上海90%客户已无法接受居家养老照护服务
医学界:福寿康张军:一眼看清未来30年路径的幸福创业者
知乎:深度:完成B轮数千万美元融资的「福寿康」,到底是一家怎样的养老企业?
【日本語】
中国国内の高齢化が深刻となり、介護サービスや老人ホーム市場が拡大している。一方で、この市場で利益を上げ、確実に成長している企業はまだ数少ない。
本日のコラムでご紹介する「福寿康智慧医療養老服務(上海)有限公司」(以下、「福寿康(fú shòu kāng)」)は、介護サービス業界のまだ少ない成功事例のうちの一つであり、昨年にはシリーズC+ラウンドで資金調達を実施した。彼らは、特に訪問介護分野において強みを持ち、サービスの標準化とデジタル活用により事業範囲と地理的提供範囲の拡大に成功している。
中国では2020年時点で60歳以上の高齢者が2億5,000万人、要介護高齢者が約5,000万人いると言われている。高齢化に伴い少子化も進んでおり、2030年までには60歳以上の高齢者は3億6,000万人に達し、総人口の26%を占めると予想される。同時に、要介護高齢者も約8,000万人に増加する見通しだ。
2013年、国務院は高齢化への対策として「高齢者向けサービス産業の発展を加速するための提言」を発表し、高齢者向けサービス産業の構成について「9073」という目標を打ち出した。これは、90%の高齢者が家庭内での介護を受ける(在宅介護)、7%が地域福祉サービスの支援を受ける(コミュニティ介護)、3%が施設での介護を受ける(施設介護)ということを示している。
施設介護分野では、銀行/保険・不動産・医薬品/健康診断などの大手企業が参入し、CCRCアクティブシニアタウン、リハビリ施設、老人ホームなど多様な施設形態と運営方法が出現、成功パターンも見えつつある状況だ。一方で、全体の90%を占める在宅介護分野では、市場規模が巨大であるにも関わらず、ビジネスモデルは試行錯誤の段階にある。人材不足、高い人件費や経費、サービスへの要望が細かいことなどが原因だ。
2016年に、人力資源社会保障部は長期介護保険制度の試験導入に関する意見を発表し、上海などの十数地域は長期介護保険の試験運用を開始した。上海を例にとると、60歳以上且つレベル2~6の障害評価をされた高齢者、及びその他の条件に該当する高齢者は、在宅での訪問介護と地域デイケアの両方において、それぞれ90%と85%の補助を受けられる。この政策により、高齢者介護サービス利用における高齢者家族の経済的負担は大幅に軽減され、関連事業の発展を後押しした。
公式サイトによると、福寿康は2022年末時点で全国50以上の都市に展開し、400以上の拠点を持つ。そのうち、訪問介護サービスを担う介護ステーションが260拠点、デイケアセンターや介護施設が70拠点となっている。現在、福寿康は1万人以上の従業員を抱え、年間延べ1,500万人以上にサービスを提供している(図1、図2参照)。
福寿康は、2011年に上海で設立された。創業者の張軍(zhāng jūn )は80年代生まれで、かつて日本の九州大学ビジネススクールに留学していた経験もある。卒業後、彼は父親向けの介護サービスを探すために介護について調べ始めたという。調べてみると、同世代の多くは親の世話をする時間がなく、介護サービスを利用することを望んでいるものの、上海周辺では高齢者介護サービス、特に訪問介護サービス供給者が日本に比べ不十分な状況にあることが見えてきた。そこで、中国介護サービス市場のポテンシャルに気付くと同時に、高齢化において先を行く日本の介護サービス提供者の経験を学び、共同で人材育成を行うようになった。その後、2015年に初の介護ステーションである「普陀区康普介護ステーション」を立ち上げた。
福寿康は、2017年にシードラウンドの資金調達を受けた後、現在までに8回の資金調達を行っている。直近では、昨年の7月と12月に、テンセントと国寿投資からそれぞれCラウンドとC+ラウンドの資金調達を実施した。その後、福寿康は上海でのサービス開始から3年後の2017年には、全国23の省行政区にサービス提供エリアを拡大した。
中国では20福寿康がこれほどのスピードで成長できたのは、2つの理由がある。
まず、プロセスの標準化の実現である。訪問ヘルパーや介護士が提供する「標準的なトークスクリプト+録音ペン(主にサービス品質の確認のため)」などから構成されるSOPから、バックオフィスの運営、品質管理、人材育成まで、一連の標準化されたプロセスを作成した。これにより、サービスの質が向上し、全国各地で迅速に専門人材を育成できるようになった。提供エリアを拡大していく際には、初めにその省の中心都市でサービスを展開し、地盤がかたまった後に周辺の都市に進出していくという方法をとっている。
次に、デジタル技術の積極的導入も、スピード成長の要因である。本社スタッフ約300人のうち、デジタル技術関連のスタッフは80人程度にものぼる。それら人材を活用したデジタルサービスは、日本国内ではなかなか見られないものである。例えば、サービスを利用者やその家族は、「照护365」の公式アプリ、アリペイやWechatなどのミニプログラム、大众点評や平安健康(旧平安グッドドクター)アプリ内のメニューから、タクシーやフードデリバリーを注文するような気軽さで介護関連サービスの予約や身体データの記録、関連製品の購入をすることが可能だ(図3参照)。
福寿康で提供しているサービスは40種類以上にものぼる。なかでもよく利用されるのは、介護保険サービス、訪問看護、訪問介護、通院介助、訪問リハビリテーション、訪問入浴介護、調剤代行、デイサービス、地域高齢者ケア、地域診療所、老人ホームなどである。
また、福寿康は、10万人以上の高齢者の健康データを基に、高齢者見守りシステムを開発した。例えば、自宅用の見守りベッド(図4参照)では、家族がアプリを通じて呼吸・心拍数、睡眠の質、服薬回数、ベッドから離れた回数などのデータをリアルタイムで確認できる。緊急事態が発生した場合には、家族に連絡がいくと同時に救急車を呼ぶ。高齢者、介護者、医療スタッフ、家族間での情報連携も実現させた。
福寿康は、2021年までの4年間、黒字継続を達成しており、総売上高は6億元以上、純利益率は7%となっている。
老人ホームやリタイアメントコミュニティなどの高コストな事業形態と比較すると、福寿康の主要な事業は訪問介護のため低コストな収益構造となっている。管理費や設備費を除いて、主なコストは介護スタッフの人件費と介護ステーションの維持費用である。
加えて、スタッフ当たりの効率性に目を向けると、介護スタッフが1回1時間程度のサービスを提供する場合、1人あたり7〜8回/日の依頼を受けている状況だ。サービス1回あたりの費用が150元程度であったとしても、スタッフ1人あたり1,000元/日以上を稼いでいる計算になる。住み込み介護の場合は、1か月あたり20,000元以上となる。一方、福寿康の介護スタッフの給与は平均8,000元/月以上であるため、一人当たりの収益性は高い。しかも、中国における社会福祉、介護やケアスタッフなどの職種の給与平均は約5,000〜6,000元/月(2020年深圳市人力資源社会保障局が発行した人力資源市場賃金指導価格を参照)であることを考えると、福寿康の待遇は平均を大きく上回っていることが分かる。高い収益性を維持しつつも、高い人件費の提示でスタッフのレベルを高くできていることが、更なる売上向上につながる好循環を生み出しているように見受けられる。
今年1月、民政部は「訪問介護におけるサービス基本規範(意見募集稿)」を公布し、訪問介護サービスに関する一般要件、サービス内容、サービスプロセス、サービスの評価と改善などについて、意見募集を行った。介護サービスの標準化を求めるとともに、サービス品質の向上を求める内容となっている。
一方、福寿康は、医療現場や高齢者のライフスタイルに合わせた新しいビジネスモデルやサービス提供の形を常に探求している。他企業と連携した研究開発にも積極的だ。金融保険業者と連携した新しい介護保険の形も考えられるだろう。
高齢化の進行とともに「9073」という目標数値は変化していくと予想される。国の政策や競争環境も変化していく中で、福寿康が今後どのようにサービス提供の形を変えていくのか。今後も注目していきたい。
(筆者:CDI 日中医療分野研究チーム 崔浩/ 日本語編集翻訳 小檜山)
发表于2023年4月20日 三菱日联银行中国微信公众号CDI专栏
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